2016年7月末の旅行は2泊3日、最終日は城崎温泉へ。宿泊は温泉旅館に素泊まり、つまり食事なし。翌日の便が早目なもので。
城崎温泉街にはいくつか食事するところがあるのですが、その夜ををり鶴というお寿司屋さんへ。城崎の温泉街に昭和16年に創業した老舗です。現在の親方である二代目は明石の名店「菊水」で、三代目は銀座の名店「久兵衛」で修業されたとのこと。東西の横綱ともいうべき名店での修業が、ここ城崎の地でどう息づいているのか、楽しみです。
お店は城崎温泉のメインストリートに位置します。城崎温泉駅からだとわりと歩くかもしれません。15-20分くらいでしょうか。城崎温泉の風情ある温泉街を散歩しながらであれば、それほど遠くは感じないかと思います。
店内は昔ながらの街場のお寿司屋さんという雰囲気。決まりものや、定食を召し上がるお客様も大勢いらっしゃいます。むしろそちらのほうが多いかもしれません。また、こちらのお店の特徴として外国人のお客様が多いのですね。何度か訪れましたが、毎回数組の外国人の方々がいらっしゃいました。
ですので、カウンターに座ってもお決まりの握りが注文しやすいです(笑)
特上寿司
味噌椀と、茶碗蒸し付きの特上寿し。どうでしょうか? 見た目からしてそこらの街場の寿司屋とは違う都会的なセンスを感じませんか? トロ、真鯛、アジ、うに、イカ、赤貝、ひらめ、但馬牛、ハモなど。
シャリは甘めで酢が控えめ、粘りがあり、いかにも西日本的です。ただ、握りが小ぶりですので、それほど違和感がなく、逆に地方色を出していて面白いのです。種は極上というわけではありませんが、街場の寿司店と考えれば十分以上でしょう。炙りや塩レモンといったものも積極的に取り入れています。
のどぐろ
特上握りの後に追加で注文。脂の乗りとあぶりの香ばしさが美味しい。多めの擦りたて山葵が好相性。
但馬牛
お決まりに入っていましたが、美味しかったので再度注文。黒毛和牛の発祥とも言われる但馬牛の握り。柔らかく甘みがあります。
握りは特上寿しで5300円とそう安くはありませんが、十分にその価値があるかと思います。以前訪れた際には、珍しいハタハタを握ってもらい、それが大変美味しかったことを記憶しています。
カウンターで皿盛りの握りをいただいて、追加で地物の握りを追加するのが、こちらでは賢い食べ方かなと思います。
接客はとても家庭的で心地よいです。つまらない旅館の食事をとるよりも、断然心地よい経験となることでしょう。管理人はここのところ城崎温泉に宿泊する際には、夕食なしで泊まり、こちらでお寿司をいただくことが多いです。
おまけのかき氷
夏でしたので、食後にかき氷。城崎木屋町小路前に出ていた屋台でしたが、シロップがびっくりの本物いちご味でした。
をり鶴
〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島396
電話:0796-32-2203
[昼]
11:00~14:00
[夜]
17:00~21:30(LO21:00)
ランチ営業、日曜営業