2016年12月に熊本を旅行しました。震災からの観光復興を目的とした政府補助金を財源としたふっこう割、多少なりとも貢献できればと一生懸命食べ歩いてまいりました。
ジェットスターで熊本空港到着後にレンタカーを借りて、矢部野ファームへ。地鶏料理のお店です。熊本は地鶏の有名なお店がいくつかあります特にろばたやき山ろくさんなどが有名ですがちょいと行きにくい、そこで空港から宿泊地の人吉までの間で探すと、こちらへたどり着きました。
空港からは、車で30-40分というところでしょうか。僕らは、道に迷い、もっとかかりました。お店に行くには山の中の国道を折れて小径に入るのです・・・、そこまではよかったのですが・・・、普通に通り過ぎちゃいました(笑)。それくらい、普通の農家というたたずまいのお店。店前には看板もないですしね、もっとも小径の先にはこちらしかないのですが、先まで間違って行って確認済み(笑)
空港から電話をかけておいたので、すぐに奥様に案内していただけました。
メニューは炭火焼きとたたきと親子丼、そして親子丼とたたきのセットのみ簡潔です。相方と2人で炭火焼き1つ、セット1つ、親子丼を1つ注文します。
地鶏のたたき
まずは地鶏のたたきから、さっとあぶった地鶏にたっぷりの青ネギ。ポン酢。抜群の歯ごたえと濃厚な旨味の地鶏にネギの香りと辛味。シャキシャキ、コリコリ。これは癖になりそうな美味しさです。
炭火焼き
炭火焼きは目の前のテーブルに炭を入れてくれます。1人前の量もしっかり。肉の脂の付き方や、赤身の具合からすると、相当育成期間が長いですね。親鳥まではいかなくても、通常の地鶏よりも長いはずです。健康に、かつ長期間育てなければ、この色、味はでません。
焼き加減は、わりと浅目の火の通しを薦められます。というか、調子にのって焼いていたら、店のおじさん(いかにも肥後もっこす風)に、「焼きすぎ」と一言鋭い牽制球を投げられました。このおじさん、険しい顔つきでうろうろと席を見回ります。でも、煙を逃してくれたり、意外と気を使ってくれるのですね。
唯一の難点はタレ。あきらかに市販品、もしくは市販の塩コショウ(笑)。ま、塩コショウのほうがおすすめかな。ここまで鶏肉が良いと甘めのタレは避けたいですよね。
親子丼
甘辛しっかりめの親子丼。美味しいです。おなかいっぱい。でも、鶏肉の味を楽しむなら、炭火焼とたたきでしょうね。
食後に肥後もっこすのおやじさんと少しお話。東京から来たというと「ものずきじゃね~、こんなとこまで」と笑われました。地震の時はものすごい地鳴りがしたこと、今でも道が不通のところが多いことなどを話していただきました。でも、「ま、これも人生の経験よ」とあくまで前向きに、本当のところは大変なのでしょうが、僕らにはそのようにお話をしてくださいました。見た目気合入ってて、もっこすだけど、話すととても親切。また来ますと伝えると「もうこんでええ」と笑いながら言われました(笑)。
いや、でも、素晴らしい品質の地鶏でした。穴場なのでしょう。あまり混んでいないのも良かった。また伺いたいです。
矢部野ファーム
住所;熊本県上益城郡山都町北中島409
電話;0967-75-0585
営業時間;12:00~18:00(売り切れ仕舞、不定休)
電話してから行ったほうが良いかも。