2017年の春にヨーロッパに行きます。行き(往路)はチェコのプラハ、帰り(復路)はフランスのリヨンから帰ってこようと考えています。発着空港は東京(成田・羽田)です。ANAマイルがそれなりにたまっているので、マイルを使用して旅行に行きたいと思います。通常は特典航空券ということになるのでしょうが、今年の春にマイルの有効期限逃れで、スカイコインに変えた経緯があり、こちらも使用したい。ということで、どっちが本当にお得になるのか、比較してみました。
条件は、ヨーロッパ行きエコノミークラス、季節は2-3月です。
ANAマイレージ特典航空券の場合
欲しい特典航空券はこちら(2月末から3月上旬)
東京(羽田・成田)→プラハ
リヨン→東京(羽田・成田)
できれば、羽田空港発着が希望です。
早速、検索してみました。
繁忙期でなかったせいか、簡単に予約が取れました。今回はエコノミーで比較しますが、ビジネスも空いていました。
プラハもリヨンもANAの直行便や乗継便はありませんので、スターアライアンス等の提携航空会社の特典航空券となり、60000マイル必要となります。さらに、燃油サーチャージや空港使用料が別途、18,790円必要です。
ANA国際線航空券を購入(スカイコイン使用)
それでは、ANAのスカイコイン使用時です。この場合は、通常の航空券と同様の購入方法になります。
最安値の場合
最安値では、羽田ではなくブリュッセル経由の成田往復となりました。
総額で96,710円です。
スカイマイルは通常カード会員であれば、60000マイルを1.5倍レートでスカイコインに使用でき、かつスカイコインは燃油サーチャージなどの税金の支払いもOKです。
さらに、スカイコインでの通常航空券の購入であればマイルも付与されます(特典航空券はマイルなし)
以下に、必要マイル数と料金をまとめてみます。
ANA特典航空券の場合
60,000マイル+18,790円
ANA国際線航空券通常購入の場合(スカイコイン使用)
60,000マイル+6,710円 (6,457マイル付与)
ということで、今回の旅程の最安値では、マイルをスカイコインに交換してから、通常の航空券を購入するほうがお得という結果になりました(発着地が成田とはなりましたが・・・)。
ANAスカイコイン使用時のデメリット
今回の旅程の場合、最安値では断然マイルをANAスカイコインに交換して利用するほうがお得という結果になりました。
ANAスカイコイン使用による航空券購入には特典航空券と比較し、有利な面と、不利な面ががあります。それらについて、ちょっと考えてみました。
ANAスカイコインが有利な条件
・税金や燃油サーチャージも支払える
・搭乗時にマイルを貯められる
・プレミアムポイントが貯められる
・少ないマイルで利用可能
ANAスカイコイン使用のデメリット
・特に予約クラスが低い場合、キャンセルや払い戻しで不利
・ビジネスクラス以上になると特典航空券にまったくかなわない
・夏などの航空券が高い繁忙期に弱い
これらのメリットとデメリットを考慮すると、以下の通りとなります。
ANAスカイコインはどういう時におすすめか?
- 航空券が比較的安いシーズン
- エコノミークラスに乗るとき
- 燃油サーチャージが高いとき
- 長距離路線を使うとき(ヨーロッパなど)
1のシーズンについてですが、航空券はハイシーズンになると、平気で2-3倍の価格になったりします。しかし、特典航空券に必要なマイル数は2倍になったりはしません。特に提携航空会社の特典航空券であれば、年中変わりません。ANAスカイコインもマイルからの交換レートは年中変わりません、しかしハイシーズンの航空券代金は高い。ということで、ハイシーズンは特典航空券、ローシーズンはスカイコインでの通常航空券購入がお得になる傾向となります。
2について、ビジネスクラスやファーストクラスに乗ろうとした際には、正直お話になりません。圧倒的に特典航空券のほうが有利になります。例えば、今回の旅程でビジネスクラスなら、通常航空券481,250円の一方で、特典航空券なら95,000マイル (別途2万円程度の税金必要)で行けるのですから!! そういう意味では、マイルがたくさんある方はビジネス以上に乗らないと損になります。
3についてですが、これは経験則ですが、ヨーロッパ行きの航空券はANAの場合、エコノミーだと常に9-10万円前後が最安になっています。これは燃油サーチャージにほとんど左右されないんです。サーチャージが高ければ、ベースの航空券代を安くし、サーチャージが安ければベース航空券代金を上げるということをしています(じゃ、燃油サーチャージって何なの?って感じなのですが・・・)。ですので、スカイコインを使用している場合、燃油サーチャージの影響を受けにくいのです。もちろん、このような格安航空券の枚数を調整することで、ANAはうまく経営をしているのだとは、思いますが。一方で、特典航空券は燃油サーチャージが別途徴収ですので、燃油サーチャージの値上げはモロに直撃してきます。どうやら2017年は燃油サーチャージが復活しそうですので、このあたりをよく計算の上、どちらが良いのか選ぶべきだと思います。
4について、短距離のアジア路線と比較して、ヨーロッパ路線は抑えた価格設定になっています。たとえば、今回の路線と人気の台湾路線を比較してみます。
東京⇔プラハ・リヨン;96,710円(6,457マイル付与)→60,000マイル+6,710円
東京⇔台北;42,770円(1,330マイル付与)→20,000マイル(1.5倍換算)+12,770円
東京⇔プラハ・リヨン;60,000マイル+18,790円
東京⇔台北;20,000マイル+4,770円
と、このように、ヨーロッパ路線ではスカイコインがお得ですし、アジア短距離路線では特典航空券がお得となっています。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか?
特にエコノミークラスに乗る場合には、マイルをスカイコインに変えて通常航空券購入のほうが良い場合もあるという例を示しました。もちろんケースバイケースですし、キャンセルや日程変更の問題もありますので、本記事を参考にしていただいて、どちらがお得なのか、良く検討してみてください。
ちなみに自分は今回の航空券はマイルをスカイコインに交換して購入しました。