日本橋の千疋屋総本店でメロンシャーベットを食べた後、そのまま徒歩で神田神保町へ。神保町といえば、日本有数の古本屋街であるとともに昔からカレーライスのメッカ、激戦地として知られています。エチオピアやボンディなど様々な名店がありますが、僕が一番好きなのは、断然、共栄堂です。ここのスマトラカレーが今のところ、僕には一番美味しいのです。
神田神保町共栄堂の訪問記
共栄堂は神保町の交差点近く、半地下のような場所にあります(写真撮り忘れた)。創業は大正13年!! 西暦にすると1924年!! もうすぐ100年になろうかという歴史のあるお店です。日本でもしかして最古ですしょうか？新宿中村屋のほうが創業は古いですが、カレーの歴史は共栄堂のほうが古いようです。
名物のスマトラ風カレーは創業者が知り合いから学んだカレーが元になっているそうです。そのあたりの続きは公式ウェブで!!
メニューはこちら。基本的にカレーとハヤシライスしかありません。現在は飲み物すらほとんどないという、なんとも江戸っ子な潔さです(笑)。僕はいつもポークですが、今回は初めてハヤシライスも注文してみました。
注文をすると持ってきてくれるスープ。一応コーンスープということなのですが、野菜の香りや甘みは一切生きていません!! ほのかに、コーンがこっそり、隠れてるかな、市販のブイヨンキューブのような味もちょっとするかなって感じです。でも、いいんです、美味しいから、それで。それが共栄堂のスープの味です(つい力んでしまいました笑)、流行りに媚びを売らないんです。そこが老舗の良さなのですね。
スマトラカレー(ポーク), 950円也
カレーは注文したら体感時間で1分くらいできます。とっても素早いサービスです。ちなみに一番人気はポークとのことですが、具材とルーをあわせて仕上げるのではなく、素材ごとに別々に煮込んでいるとのことですので、それぞれ味が異なります。
こちらがポークのスマトラカレー。画像だとイマイチ伝わらないですが、実物は結構黒っぽい。褐色というよりも黒い感じが強いです。
口に含むとスパイスをかなり強めに焙煎した味わい。甘さが控えめなので、ビターな辛さを持つ大人の風味です。具は豚肉がちょこちょこと。大きめの具材がゴロゴロなんて、野暮なことはしません。カレーはルーが大事、具なんて、どうでもいいんです。
共栄堂のカレーはご飯が美味しいです。粒が立っているとは、まさにこのこと!! って感じでしっかりと硬めに炊かれています。アルデンテってこういうことじゃないかな？というくらい、歯ごたえがあります。小麦粉を使わず、どちらかというとさらっとした感じのルーが良く馴染む、共栄堂のカレーライスのために考え抜かれたご飯、そういう感じ。
ご飯の量は多め。少し、ルーが足りなく感じる方もいるかも。僕はルー少な目、ライス多めで食べるのが好きなので問題ありませんが、ルーが足りない方は、あらかじめルー多めで注文できます。
ハヤシライス 1300円也
今回初めて注文したハヤシライス。こちらもスパイスを焙煎した香ばしい味わい。
こちらのハヤシライスは、当然ですがまったく辛くありません。でも、巷の洋食屋さんにありがちな、ドミグラスソースの甘ったるさはなく、やはりビターな大人の味わいです。
個人的には、ポークカレーが一押しですが、共栄堂のカレーは結構辛いですので、辛いのが苦手な方は、ハヤシライスで、この独特の風味をぜひ味わってみてください。
店舗情報
共栄堂はミシュラン2017でビブグルマンを獲得しています。ビブグルマンというのは、簡単に言えば安くて美味しいお店という評価です。ミシュランの星はどうしても高級店につきがちなので、お得なお店をカバーするということでしょうね。
ミシュランの評価は、正直えーということも多いのですが、共栄堂については大賛成ですね。
共栄堂
TEL：03-3291-1475
営業時間:11:00～20:00（L.O.19時45分）