方広寺で歴史的事件の主役となった梵鐘を見学した後は、八坂神社へ。今回の主目的である祇園祭は、八坂神社のお祭りなんですよね。
と言いつつ、とりあえずは八坂神社(境内?になるのかな)にある二軒茶屋という茶店へ。こちらは元々、隣接する中村楼という創業480年余という歴史を持つ老舗料亭の出店です。
以前から木の芽味噌を使った豆腐の田楽が名物で祇園豆腐とも呼ばれた逸品、最近はかき氷も評判。
京都の夏は暑いです、かき氷で冷やされたいです。
二軒茶屋@八坂神社
こちらが二軒茶屋。外観はなかなか趣があります。ただ、店内は改装されていて、一応和風のつくりではあるのですが、現代風の民芸調というのか、わりと普通な京都風というのか、そういう感じになっています。
ちょうどお昼時で甘味処や、カフェが空いている時間帯なのか、待たずに座れました。
木の芽田楽
期待の名物、豆腐田楽は緑も鮮やかな木の芽味噌で。注文の際に「これから焼き上げますのでお時間かかりますがよろしいですか?」と訊かれましたがもちろんOKして、待ちます。ちなみにこちらでは田楽豆腐とも呼ぶそうです。
そして登場。
うーん、見た目はなかなか美味しそうです。
しかし!!
まったく美味しくない・・・。
正直、なんだこれは?というレベル。
上面だけちょっと焼けていますが、豆腐は温い、中心は冷たいような焼き上がり。しっかり焼けていなくて水っぽい。
木の芽味噌もあまり香らないな・・・、しかも豆腐が水っぽいものだから、上に塗られた味噌が流れてきます。
二本ざしでもやわらこうの名文句が泣きますよ、この出来は(確かに水っぽくて柔らかいけど、そこじゃないでしょう)。
期待していただけに、テンションだだ下がりです。
抹茶パフェ
気を取り直して抹茶パフェいきましょう。
とはいうものの、こちらもどうということはないレベル。
たっぷりのコーンフレークがパフェレベルを下げてくれています。
おすすめだというわらび餅も、腰のあまりない、凡庸なものでした。
いちごかき氷
そして評判のいちごかき氷。
シロップが最近はやりのフルーツ感満載のタイプ。
さすがに美味しい。白玉も上出来。
ここにきて挽回です。
ですが、全体には残念かな。特に豆腐田楽は名物にうまいものなしの類になってしまっていました。
場所が八坂神社という最高のところにあるだけに、もう少し頑張れば、評判が評判を呼ぶでしょうに、もったいないことです。
近年は、本体の中村楼も有名フレンチのランベリーと組んで、ランベリー中村楼を名乗っているようですが、今回の品物を見る限り、組まざるを得なかったのだろう(ひょっとして買収?)と想像せざるを得ません。
480年越えの歴史を持つ老舗が、流行りにのって歴史をつなぐだけでは、さみしいかぎり。