2016年夏(7月末)の文珠荘松露亭の夕食です。何を食べたのか・・・詳細は覚えていないのですが(現在2017年1月、すみません)、とにかく鱧すきが素晴らしかったことだけは鮮明です。今度から献立はきちんとメモをとろう(もう、そういう御歳なんですね・・・)。
昼食にお寿司をいただいたり、おやつを食べたりしたので、遅めの時間19時半にしていだきました。
夕食は部屋食です。正統派の老舗旅館らしく、仲居さんが一品ずつ運んでくれます。こちらは部屋の雰囲気も御馳走です。
椀物(白味噌仕立て、蓮根餅、蒸しアワビ)
椀物は白味噌仕立て、夏らしく甘くなく、すっきり。上の蒸しアワビは極薄、ここまで薄いのであればあえて鮑を使う必要もないかなと。蓮根餅は柔らかめ、ハスのシャリシャリ感を感じました。
お造り(鯛、まぐろ、いか)
7月の終わりでしたので、鯛としては厳しい時期でしたが、そう悪くはなかった印象。いかも良質、ただマグロは中トロではあるものの、水っぽく、色も悪くいただけなかったかな。
茶碗蒸し(もち米入)
茶碗蒸しにはもち米が入っていました。ねっとりむっちり、面白いけれどやや水っぽいかな・・・。
焼物(甘鯛、賀茂ナス、白瓜粕漬)
焼物はアカアマダイ、海の京都らしくてよかったのですが、あまり大きなものではないので身が薄めかな。賀茂ナスは京都らしく田楽風に、瓜の粕漬も焼いて、このあたりはさすがに老舗の仕事といった風情。
鱧すき
見事な骨切りの鱧。これをダシにくぐらせていただきます。出汁には味がついているので、つけ汁などはなし。鱧しゃぶとは異なります。
これが本当に美味しかったです。鱧って、どんなに美味しいところで食べても、やはりわずかに骨があたるようなぁ、舌がざらつくな程度のことはあるものですが、こちら松露亭の鱧はまったくそんなことがありませんでした。小骨を一本ずつ毛抜きで抜いたのでは?というような滑らかな舌触りでした。鱧自体の質も良かった。
仲居さん曰く、
「料理長が骨切りしているときは、音だけでわかりますね。リズム感があって、音もきれい。下手な子がやると、全然ダメ、すぐわかります」
翌週に、東京でも高名なフランス料理のレストランで鱧を出されましたが、いやまったくお話にならない差でした。あたりまえ、なのかもしれませんが。
食事(とうもろこしの炊き込みご飯)
見た目はきれい、味はコーン。ま、これは個人的な趣味の問題でしょう。違うのが良かった(笑)。
老舗旅館らしい、正統派の日本料理でした。鱧すきに力強い、職人の技を見ることができました。料理長は長くこちらの旅館で働かれているようです。これからも頑張ってほしいものです。夏には、またこちらの鱧すきをいただきたいと強く思いました。
宿泊料金は1泊2.5万円程度でしたが、このクラスでは料理や風呂等のコストパフォーマンスはかなり良いと考えます。
文珠荘松露亭の口コミ
→じゃらん
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